2010年5月26日水曜日

Henry "Hank" Jones

 
ジャズ黄金期から現代まで活躍した米国のピアニスト、ハンク・ジョーンズさんが2010年5月16日午後に亡くなられた。91歳だった。私は出張先のホテルで知った。


今年の2月のツアーには行けなかったが、BSフジの番組「Speak In Music」で放映されたBule Note Tokyoでのライブを見た。とても元気だと感じたが、帰国後に体調を崩して入院し、数日前にホスピスに移っていたという。結局、1度もライブに行けなかった。本当に残念だ。

Blue Note TokyoでのライブはDR ModeでBlu-rayに保存してある。若いベーシストとドラマーを従えてのライブは本当に素晴らしい。スタンダードナンバーなので、誰でも素晴らしさが分かる。亡くなってから3回見た。出張のためほとんど自宅には居ないので、1日に1.5回見ていた計算になる。
番組中のインタビューで、「毎日2時間は練習をしている」と言っておられた。91歳でも2時間の練習とはすごい。若い頃はもっと練習をしていたのだろうし、70~80年間も毎日練習するなんて真似できない。
「Mr. Standard」と呼ばれ、Benny Goodman、Miles Dewey Davis IIIなど、蒼々たるミュージシャンと共演(競演)されたこと、ケネディ大統領の誕生日にマリリン・モンローが歌う「ハッピー・バースデー」を伴奏したことは余りにも有名だ。

年に2回は来日するほど日本好きで、ハンク・ジョーンズさん公認の音源収集をしているデザイナーの近藤明夫さんは、来日するとジョーンズさん好物の天麩羅を一緒に食べていたそうだ。「秋にあま会おう」と言ってアメリカに帰ったという。本当に残念だ。

彼のライブに行くという、私の目標であり、楽しみがなくなってしまったが、何よりもジョーンズさんのご冥福を祈ります。さようなら。ありがとうございました。

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