2010年6月3日木曜日

管理できるのはリスクのみである


朝日新聞の土曜日版に「be」があるが、この中にある「勝間和代の人生を変える『法則』」というコラムが好きである。
共感できることが多いだけでなく、理論の活用に対する考え方(アプローチ)が私と同じであると感じています。
今日は2010年3月20日に掲載された「管理できるのはリスクのみである」を紹介します。

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今回は、私が人と交渉するときに、心がける習慣にしている言葉です。
なぜなら、私たちはどうしても、すべての軸を自分に置いて、自分自身の価値観や思考習慣、利害にとらわれてしまいがちだからです。
何か自分が望まないことを断るという状況を、セミナーなどでさまざまな方に実演してもらうことがあります。そのとき、訓練を受けていない人は9割方、「自分の利害の説明」から始めようとしがちです。

例えば、会社の利益になるとも思えない残業を命じられたり、法令や規則違反ギリギリの仕事を依頼されたりする場面で、ほとんどの人は「自分はそれをしたくない」とだけ言い張ったり、あるいは適当なその場しのぎの理由でごまかそうとしたりします。
ところが、本当に必要なことは、それを行うと相手にどんな不利益があるのか、また相手にとってよりよい代替案は何なのか、しっかりと説明することなのです。

なぜなら、自分を含めて、すべての人は自分の利益中心に動きます。だからこそ、他人を動かすときには、相手の利害を説明し、相手の心に納得させなければなりません。
経済学でも社会学でも、さまざまな人の利害を一致させ、同じ行動をとらせるようにすることは永遠の課題です。それを考え続け、システムとしてなんとか構築したのが、経済学では資本主義、社会学では議院内閣制です。

すなわち、自分と相手の利害は、野放しの状態では基本的にまったく一致しないのです。そこにうまく共通の目的や価値観、ルールなどを導入し、あるいはリーダー的な立場の人を作ることで、なんとか方向性を一致させ、同じ目的を達するようにします。

今、日本ではデフレが問題になっていますが、その解決策がなかなか進まないのは、それぞれの関係者の利害が一致しないためです。
こういうときにこそ、強いリーダーが目標と優先順位を掲げ、「この目標に従えば、あなたにとって最も利益が大きくなり、不利益が小さくなるのだ」ということを示す必要があるのです。

すべては、どういう形であれば、相手が自主的に動くのかを理解するところから始まります。
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このテーマを選んだ理由があります。
私が日頃言っていることを、勝間さんは違う説明をされているので、私のブログをこっそり覗いている同僚にも読んで欲しいと思ったからです。

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2 件のコメント:

  1. ありがとうございます!

    本当に助かりました!

    チームワークに関する疑問がやっと解けました!

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  2. コメントありがとうございます。

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