2010年3月4日木曜日

効率と手抜き

  
効率と手抜きについて考えていたら、2010年3月1日(月)の日本経済新聞朝刊の「春秋」にこの件について掲載されていた。新幹線の車中で読んだのだが、すごいタイミングだったので、とても驚いた。
以下にそのまま記載します。

業務の能率を高めるには、まず余計な仕事をやめるのが早道だ。第1次南極越冬隊長を務めた西堀栄三郎さんは、能率とは「目的を果たしながら、最も要領よく手を抜くことだ」だと自書の「石橋を叩けば渡れない」で明言している。
「手抜き」など、とんでもないと思う人もいるだろう。最近、トヨタ自動車のリコール問題などで、企業の品質管理のあり方があらためて問われている。コンプライアンス(法令遵守)の強化も重要な課題だ。二重三重のチェック体制が必要という意見もうなずける。しかし西堀さんは品質管理の専門家でもある。
単に人手をたくさんかけたり、頻繁に報告させたりしても、手間がかかるだけだ。ことに一から十までオレを通せという上司は要注意である。自分では判断せず、何でも上にお伺いをたて業務を遅らせるのが多い。パナソニックの森下洋一相談役は社長になった時「オレは聞いていないと言うな」と社内を戒めた。
個々に権限と責任を決めて任せた方がよい。帝人に昔いた大社長の大家晋三さんは「課長は部長に、部長は役員にそれぞれなったつもりで働け」と言ったとか。だが、得てして課長以下の業務に首を突っ込む部長が少なくない。極端な話、社長が部課長の仕事までやりだしたら、会社は余計な仕事であふれかえる。


反省させられる言葉である。
今日はあるリーダに「三面等価の原則」を説明した。責任、権限、義務の大きさ、重さは同じでなければならないということを誰からも教えられていない。
権限が異常に小さいのに、上司に責任と義務を大きくされて仕事をしている。「三面等価の原則」を知らないので、悩み、苦しんでいた。
2週間に1度の出張ではなかなか気付いてあげられない。自分のスキル不足を痛感した1日であった。

デザイン手法だけではなく、プロとしての仕事の進め方を伝えていこうと思う。
それには、自分自身がもっと勉強しなくてはいけない。
  
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